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或る兵士の出撃

2006–05–02 (Tue) 23:59
4月頃からだったろうか。
甲府の巷で「上杉、武田に宣戦」の噂が流れ始めた。

この世界は封建社会の只中に或る時代性を舞台にしているが
国家方針はきわめて民主的に決定する。
毎週プレイヤー各自が投票した友好票・敵対票をもとに
国家間の外交が動く。
北条家を飲み込み、つい先日雑賀衆の本拠を併呑したばかりの上杉は
連戦連勝のその勢いをかって次なる標的を
圧倒的な「敵対票」と言う数の意思表示で表した。
隣国信州甲斐・信濃を領有する武田。
彼らはついにその矛先を永遠のライバルに向けたのである。

主に生活時間帯を理由にここしばらく、
毎週土曜に行われる武田家有志の集まる会議《寄合》には
参加していなかったりき丸だが
そのような立場のものにも、
今後の方針について紛糾しているという噂が聴こえてきていた。
戦争回避の外交手段をうつのか。
それともこのまま列国最強の名をほしいままにする
上杉家を大向こうに回して
国家存亡をかけたガチンコの戦を受けてたつか。

武田家の議題が揺れる中、
上杉の真摯で直線的な刃はためらうことなく
武田家の喉元めがけて突き出されようとしていた。りき丸にはもともと、
合戦に対する意欲と言うものが極端になかった。
それは生来ののんびりしすぎた気質によるところもあるだろう。
だが、一番大きいのはやはり、
勝ち負けという厳然な結果に到達することを
避けるかのように、興味を示してこなかったとも言える。
駆け引きを苦手と宣言している部分もあるだろう。
勝つためにすべてをつぎ込むことができない、
いわばヘタレだ。
しかし、私個人にも勝ち負けに対する拘りがないわけではない。

私にとって、
このゲームにおける″負け″というものは何か。
それは、我らがお仕えする春姫が、その居場所を失うことだ。
その危機ははじめて、唐突に
数多の住人すべての意志が集まって生まれる
世界の大きなうねりの中から、現れたのだ。


今まで、長かった斉藤家の戦には何度か、
余興程度に参加してきた。
そのたびにりき丸のはげ頭から何故か、
数多のまげがもぎ取られていった。
LV的に力が足りない、それは確かだ。
経験も足りない。
戦場の常識もわからない。
しかし私は、ボロ雑巾のようにやられ続けるのを
いつか訪れる復讐の機会を思って喜びにできるほど、
いつか相克するための反骨精神に結び付けられるほど、
素直にはできていなかった。
むしろ多くの言い訳を用意して
敗北の傷と向き合うことを嫌う卑屈さと、
挑戦することを避ける臆病さでできている。

しかし今度ばかりは違った。
りき丸は純粋に、護るもののために立ち上がることを決意した。


……ダメダ、テンションつづかねー。
ぶっちゃけていうと、りき丸ちょうどこの頃lv48前後。
ようは50の射程圏内。特化修了目前。
戦出るにはいい頃合かなと思っただけだ。
テンション、戻そう……

りき丸はいつも相談に乗ってもらっている康ちゃんに
合戦参加の決意を表明した。
かつて合戦の手ほどきをりき丸に授け、
初陣を手伝ってくれたのが百戦錬磨の古強者・康ちゃんである。
その彼に出陣決意を伝えると言うことは、
最後までこの試合からおりないぞという決意にも似ていた。

それからのりき丸はまず、
武田家の寄合にまず足しげく参加するようになった。
壬生弥一郎氏の主催する合戦座談会にも参加した。
いわば、初心者のための合戦講習会である。
私はそこで、以前から興味のあった伝令の″やり方″を学んだ。
合戦講習会

戦を前に武田家住人の方々が、さまざまな私設イベントを開催していたが
りき丸も赤備え制作というイベントに参加してきた。
赤備え生産会

かつてないやる気に支えられ、りき丸はいつしか、
自分でも抑えられないほどの高揚と期待感を、
つまり純粋に合戦の火蓋が切って落とされる日を
首を長くして待つようになった。
自分は何だかんだと逃げてきたが、やはり武田というチームの中で
サッカーでもするかのように試合に参加したかったのだ。
体中の血が沸騰するような興奮と
氷のようにさめた冷静さの入り混じった中で
チームの勝利のために戦いたかったのだ。

そのような私のやる気を、たくさんの知人が支えてくれた。
康ちゃんをはじめ、彼の仲間たちからも数々の支援を戴いた。
康ちゃんつながりの知人からは、お蔵入りした忍者キャラの立派な装備を譲り受けた。
康ちゃん自身には戦の前日、道場で対人戦の手ほどきを改めて受けた。
戦に備えて、伝令が使用する手製合戦図の短縮チャット登録なども組み上げた。
知人のルルさんには、強壮丹以外の主要な丹を制作してもらった。
ルルさん

ルルさんからも合戦における様々な対人戦の手ほどきを受けた。

合戦に間に合わせてすべての準備は、短い期間でできる限り整えた。
康ちゃんたちとともに修行に打ち込み、lv50・特化修了の段階までこぎつけた。
りき丸は、真紅に染め直した赤備えの本気装備に身を固め、
高鳴る鼓動に導かれながら、合戦場となった甲斐・武蔵間の合戦場
三増峠へと向ったのだった。
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コメント

発見ついでに書き込みっ

おやおやおや?
ある兵士の出撃のあと何かあったでしょ~♪
華々しい活躍がっ! 書かなきゃいけません!
そう、それは栄光への第一歩…

本人に成り代わりごく勝手に次回予告っ!
おずおずとした僕だった、でも守りたいものがあった。
やるだけの事はやった、舞台に上がれるだけのことは。
その名僕の前に立ち塞がる影、二刀の影。

…多分これが次回の内容です、多分orz
でわでわ ノシ
...And that's the bottom line, Cause Jingo said so!

或る兵士の出撃

甚さんだ~!黒雷おめ~!

結構大変だった見たいね、甚さんw
他の知人が徒党で一緒だったみたいです^^

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賀沢祐介

Author:賀沢祐介
かつて詩人を称していた男。
細々と小説などを書き綴りながら文筆の先に悦びを見出そうとしている。
文筆を除けば己には、恥的人間であること以外何も残らない。
そんなあわれな男です。

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