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巫女ひな壇

2006–03–03 (Fri) 23:59
夜、22時ごろ。
私はニンテンドーDSのひきこもりゲーム
『どうぶつの森』をプレイしながら一息ついていた。
先ほどまで、偶然知り合った新入りさんを相手に
即席インストラクターのような真似事を数時間こなしてきたばかりだ。
右も左もわからなかった一年半も前の自分を思い起こしながら
楽しく遊ぶ方法を私なりに伝授してきたつもりだ。
こういう作業は普段の倍は気を使うので、だいぶ疲れはするものの
しかしこういう類の疲労は充実感もそれなりに伴ってくれる。

ちょうどその充実感に浸りながら、
『どうぶつの森』で、どうしても今日の23時までに
終えねばならない作業を始めていた。
しかし、そんな村の活動で大忙しい私に
知人は急かすように言ってきたのだった。

「三河は岡崎の神社に来い!今!すぐ!」
知人の話によると、
今夜その神社で巫女会なる会合があるのだそうだ。
その巫女会で、知人も参加して「ひな壇を作る」から、
記念撮影のカメラマンをしてくれというのが
「すぐこい!」という理由。

腑に落ちないことばかりである。
とりあえず私は、
村で今ためこんでいる白カブ1000個(ようは株式)を
売りぬく準備をひとまず置いておき
徳川領の敵地を駆け抜け、三河は岡崎に向った。

腑に落ちないことは道中に聞いてみた。
どうやら、神社の階段を使って、
人間ひな壇を作ろうという企画らしいということが解った。
今ひとつ想像するものと実像が結びつかないが
一見の価値がある一大イベントだということは解った。
カメラマンとして参加することに面倒を感じたものの
りき丸は記者にでもなった気分で敵地の衛兵をぶっちぎり岡崎に入る。
拾う価値のある話題であることを祈りながら。

さて、守衛の目をかいくぐり、敵地・岡崎の神社に到着した私は
入り口の石段を駆け上ったその時飛び込んできた
唖然とするような情景にその目を疑った。

岡崎の巫女会


巫女巫女みこみこミコミコミコミコミコミ……あ、舌かんだ

本当に、巫女ばかり。
見渡す限り、巫女だらけ。
オンリー・巫女。
あまりに「巫女」すぎて知人の姿が見当たらない。
すると…
岡崎の巫女会

「あんただーれ~」とばかりに、
見知らぬ巫女がひとり、私の前に立ち、じろじろと見てくる。
私は慌てて周囲をうかがう。

……巫女以外の職業、俺、一人じゃねえか。

私は内心、恐ろしく動揺した。
華やかな巫女だらけのこの神社の中で、
私のこのゴキブリのように真っ黒な姿は
コスプレイヤー大好きだけど自分はコスプレしない
チキン野郎の、だけどコスプレする可愛い娘大好きの
オナニー専科のカメラマンにしかみえない。

やがて、知人が私を迎えに出てきた頃、
「巫女の巫女のための巫女による巫女ひな壇」製作がはじまった。
丸文字フォントが垂れ流される会場で、
ひな壇製作指揮者がひとりひとりの巫女会員の名を呼び、
各々の立ち位置を指示する。
その要領を得ない様子がまた、非常に独特の雰囲気をかもし出す。
以前、まだ流行する前のアキバのコスプレ喫茶に
はじめて足を踏み入れた時の衝撃体験に似た感覚が
私の脳髄を刺激する。

呆然と立ち尽くしていた私に、知人は急かすのだった。

「撮れ!ゴキブリ忍者、無心に撮るんだ!そして、可愛くとってね♪」

私は半ば無言を突き通しながらも、
シャッターを機械的に押す手を止めることなく考える。
不意に、世界のジョンの声が私の耳に囁きかけるように歌う。

イマジン。

想像してごらん?この中に何人の婦女子がいるのか。
想像してごらん?この中に何人リアル・コスプレイヤーがいるのか。
想像してごらん?この中に何人ネカマがうごめいて
想像してごらん?この中でどれだけ照れながら/ヽァ/ヽァしてるのか。
想像してごらん?……

とりあえず、明らかに邪魔な“ゴキブリき丸”は
気持ちこそ遠慮しながらも
撮影しやすいポジションを模索し、前列のほうに割りいって
恥をしのんで知人にメールで送るための画像を貯め続ける。
が、そこで再び決定的な要求が。

「ひな壇ぜんぶとってね~」

無理だ!そんなの無理!
私は叫んだ。
だって、どう考えても俺、邪魔者のよそ者だぞ!
その上明らかに、この巫女会の中で撮影してる奴がいるじゃねえか!
何でその人に写真たのまないんだよぉぉぉ!(´Д`;)

私は撮影が終わる頃合を見計らい
意を決して大胆にも撮影班の中央に割り込む。
「失礼しますねゲヘヘヘヘェ」とかチャットを打つ余裕もない。
そして私は、ひな壇が解散される直前、
ようやく決定的な一枚を撮ることに成功した。

巫女ひな壇


解るだろうか?
なんと、巫女会のこの企画は、
「すべてを巫女で」賄っているのだ!
三人官女・五人囃子だけでは飽き足らず
嫁入り家具や牛車まで
全て巫女で賄っているのだ!

豪華というか、壮観というか、
奇抜というか、電波受けてるというか。

すばらしい……ディ・モ~ルトすばらしい!!

私はすっかり気に入ってしまったが、
ふと大切なことを思い出し、時計を見る。
23時を過ぎていた。
DSの画面では、たぬきち商店を追い出される俺の姿が。
嗚呼……たぬきち商店に白カブ売れなかった。
俺の6万ベルの儲けが…そして明日は間違いなく白カブ価、暴落……


私は泣きながら、甲府へ走った。
私は駿河湾の穏やかな海に向って叫んだ。
もう、誰も信じない!
だけど、巫女は信じる!
こんな遊びを企画した巫女さんを
俺は信じる!(例えネカマであったとしても。)


たったこれだけのためにお集まりになった巫女さんプレイヤーの皆様、
お疲れ様でした。いいネタゲットさせてもらってスイマセン。

そしておいしいネタを絶妙なタイミングで教えてくれた知人よ、
ありがとう。


そして、俺、オツカレ。

嗚呼……俺の6万ベル……
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コメント

巫女ひな壇

よくやった!あなたはよくやったよ!!
6万ベルよりネタ一本だよ!!!

巫女ひな壇

くっ、俺がヴェネチアで怪しげな集合写真を撮っている間に、なんて羨ましいおもしろいものを・・・。
やはりMMORPGはこういうゆきずりの人との共同作業が一番やりがいがあるのぉ
無駄なこと命。

巫女ひな壇

>はぐ

そうだ!6万ベルはいつでも稼げる!
ネタ命!イノチィ!

>猟犬

あの怪しい集合写真も
かなり良かったけどな。
無駄なことに意味を見出すことこそ
俺もRPGの意義だと思うよ。ほんと。

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賀沢祐介

Author:賀沢祐介
かつて詩人を称していた男。
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