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凍え慕情

2006–02–12 (Sun) 23:59
仕事の帰りに、
バレンタイン売場の惨状を見物しに行ってきました。
ですが、今日は日曜。
夕方になったらお客さんが大分引けてしまってて
平日夕方の食品売り場くらいの混み合いで終わってるのです。
それでも十分込み合っているとは思いますが、
まあ、期待したような"戦場"はそこにはなく。

黙って帰宅することにしました。

しかし、池袋から埼玉に北上する東武東上線が途中でストップ。
沿線脇の木造住宅で火災があったそうで、
途中駅で停車したまま、再開を待たねばならなくなりました。
電車という奴は、途中駅で停車するとドアを開け放ちます。
そして今日はすこぶる寒い。
その上、アイドリングしない発想と一緒で
ヒーターがとまります。

それでも比較的、我慢強いのが日本人らしさなのか。
ほとんどの人が動き出しません。
火災の一報がアナウンスに流れたと同時に
全員が携帯をいじりだすところが、
日本人の小心さ故なのか。
やはりほとんどの人が動き出しません。
若者は、向かい側に止まる各駅停車の電車に「座りに」行くのですが
やはり駅から出ようとしません。
みんな、電車が動けばいいのだとしか
思っていないのだな。日曜だし。
なんにせよ、のんびり私は構えていましたので
阿部公房の『壁』を読みふけってまっておりました。
哲学的なタイトルなのですが、
まるでB級劇団の演劇をそのまま小説として描写しているような
変な作家だよなあ
と、かつてはもっともノーベル文学賞に近い日本人といわれていた大作家を捕まえて
凡庸な意見を思い浮かべます。
正直、読むのが遅すぎたのでしょうか、
それとも阿部公房の先見性ゆえなのか。
壁というテーマは現代のスタンダードとして
はまり過ぎているから凡庸な感想にしかいきあたらないのでしょうか。

それとも私が不明なだけなのでしょうか。
まあ、面白いから別にいいんですがね。不明でも。
Y子がマネキン半分生身半分になってダンスに誘ってきたころ
電車は再び出発するということで
少しほっとする訳です。
だいぶ冷えていました。足先が。
壁とか言ってる場合ではない。
私の体を温める生の肉体が欲しいところです。

火事後の現場を通り過ぎる時
おせんべいの匂いがしました。
そして私の家まであと2駅、というところで
再び電車が止まります。
どうやら、先ほどの火事の延焼で、線路の枕木が燃えたとか。

・・・え?じゃあさっきのせんべいの匂いって
枕木焼ける匂いですか?

まあともあれ、電車は再びドアを全開にして止まります。
たのむから、閉めてくれ。せめて半分。
"パパ"が"私"に解剖刀をもって壁を観察しようとしてる
どこかマヌケなシーンを読みながら、
いいかげん、凍えはじめている自分に気付きます。
隣に座っている女子中学生を覗き込むと、
もっと震えています。それこそ私以上に小刻みに。
目線を落とすと、ミニスカートにナマアシ。
若さの象徴ですね。
それでもしっかり携帯いじりながら、
凍えから目を背けようとする目線の狭さが初々しい。
と思っていたところ、震えのせいで携帯を不器用に取り落とす始末。

お兄さんが温めてあげましょうヽ(´▽`)ノ

と、コートを脱いで見るのも一興だったのですが、
(そっからどうアクションするかはご想像に任せます)
正直中学生だったので興味もなく、
私は阿部のどたばた劇を読みながら
いい加減おりて、
どこかで食事でもしながら
時間を過ごそうかと思ったりしました。

かれこれ、30分以上、
合計1時間半ほど足止めを食いました。
それでも電車を降りなかった理由は、
正直、私もよくわかりません。
さっさと家に帰りたいという本心はありましたが、
それ以前に電車動きませんし。
節約中ですからタクシーやバスを使って帰るつもりもないし。
それほど腹も減っていないし。

しかし面白いなと思うのは、
日本人って想像以上に携帯電話に依存しているのですね。
埋まっている座席の面々がいっせいに携帯をいじり始めたときは
ひそかに笑い出しそうでした。
そして、案外私は、
部屋の寒さで鍛えられたのか、
寒さに対して我慢強くなったなったなあと思うのです。

今日はローズの匂いをたらした風呂にでも
つかるとしますかね……サムイ
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