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ジャズ喫茶というところ

2006–01–23 (Mon) 23:59
髪を切りにいってきました。
だいぶ伸びてきた髪ですが、
職場が百貨店になってから、
以前と比べてかなり身だしなみに気を使うようにしていたのですが
懐事情と時間の関係で、髪の毛だけはワックスでごまかしたまま
放っていたのです。
本当は、12月には切っておきたかったし、
1月の研修前に切ってしまいたい気持ちもあったのですが
どうしても目減りしていく貯金と相談して
まだ先の見通しが立たなかったために、
髪を切ることすら見合わせていたのでした。
ということで、なじみの美容院に行き
短めに切ってもらいました。
前髪はわりと残してしまいましたが
後ろは百貨店規約どおり、襟足に届かない長さまで。
社員さんにいつ指摘されるかと心配していたのですが
案外言われないものです。
きっと、自分が派遣先の人間だから
という理由なんでしょうけど。

さて、今日は帰りにもう一軒よりました。
実は以前から気になっていた喫茶店に入ってみようと
思ってわざわざ本まで持参してきたのです。
その喫茶店は、私の使っているこじんまりとした美容院の隣にあり
一見するとここに喫茶店があることすら解らないような
奥まった場所にあります。
2階建ての建物の2階に左側美容院、
右側に喫茶店の入り口があります。
扉の傍にはジョン・コルトレーンのポスターが貼ってあり、
表のたたずまいを見ても、過去に一世を風靡した
ジャズ喫茶的な匂いが染み出ています。
私の先輩に、Jazzyな趣味を持つ方がいらっしゃって
その方の影響で、少しばかりジャズのアルバムを
聞かせてもらったり、買ったりしたことはありました。
しかし深遠なジャズの世界の入り口を前に、
私のような半端な人間はとてももぐっていく気になれず
それがそのまま、この喫茶店を実に4年間くらい、
入ろうかと迷いつつも入れないまま今に至ったという経緯があります。
しかし、虎穴にいらずんば虎児を得ずではありませんが
入ってみないことには、この喫茶店が
ジャズ喫茶を気取った普通の喫茶店なのか、
それともホンモノの、私が未だかつてみたことない世界が広がる場所なのか、
判断すらつかないわけです。
今日は、髪を切ったあと、そのまま意を決して
その深遠か浅薄かわからない世界の扉を開くことにしたのでした。

さて、単刀直入に言いますと、
この喫茶店は、「深遠」の方でした。
私の予想など、はるかに超えていました。
店に入った瞬間、
喫茶店なら普通、座席かカウンターが見えるはずです。
しかし私の目に飛び込んできたのは、そのどちらでもありませんでした。

……ここは、レコード屋ですか?

入った瞬間、目の中に飛び込んでくるのは、
天井まで届きそうな壁際の棚にびっしりと並んだ、
否、詰め込まれた古いレコード(CDじゃないですよ)の山。
棚をくぐるとようやく店内、といった印象。
耳を揺さぶるのは大音響のジャズ。
壁際を照らすスポットライトの下に並ぶ、
年季の入った座席はなかなか品がよく、
店の雰囲気はこの周辺で私の知る店ではずば抜けていました。
店の奥には一台のアップライト・ピアノ。
その両脇には、これがスピーカーというものだ、
といわんばかりの巨大な音響設備。
見回してみれば、店内のそこかしこに棚があり、
びっしりとレコードが並んでいるのでした。

私の住むS駅周辺というのは、
東京の都市の中にかじりつきつつも、
地元独自の風情はどんどん忘れられ、
集まってくるのはひたすら下流市民でしかありえない、
下品な浪費家ばかりだと思っていました。
そのような街に根付くのはもっぱらパチンコ店と風俗店だけ。
高貴な血を引く(と勝手に思っている)私のような人間には
ある意味肩身の狭い町でもあります。
その流れに逆行するような、私の好む品のいい店というのも
いくつかはあるのですが、
しかし私はまだ、探したりなかったようです。

私は2機のスピーカーと向かい合わせるように対面する
三つの席のうち中央の席をあえて選んで座ることにしました。
店の中にいるのは、主婦のおばちゃんふたりと
スポーツ新聞を片手にもったご老人だけ。
40席くらいはありそうですが、これで経営が成り立つのかなんて
余計なお世話でしょうか。
ブレンドだけ頼み、音楽を楽しみます。
当然、レコードが回っているんです。
私のような、音楽に造詣の浅い人間には、
とても身に過ぎた贅沢な時間を味わってきました。
時間の過ぎるのを、忘れて1時間以上
コーヒー一杯で聞き入ってしまいました。

どうやら、不定期的に生の演奏会などもやっているようで
席にはその日付と時間が書かれた案内が、
自己主張も少なめに簡潔に書かれていました。
時間的に、私は仕事でいけそうもありませんが、
いつか聞きにきてみたい、と思います。

案外いい街ですね、私の住む町は。
少し、見直しましたよ。
そして、少しは私も、
ジャズを聴いてみようかと思うようにもなりました。
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